一から学ぶブッダの教え-生きている人の苦を減らす-

全く何も知らないところからブッダの説いた苦を減らす教えを学んでいくブログです。

2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧

その事に傾く(人生には楽しいこともある、は執着の原因)

前回は五蘊の中の特に喜びの受について学びました。これは重要な事なのでもう少しこの事について見ていきたいと思います。 ブッダはある事について考えていると、その方向に心がどんどん傾くと言っています。例えば他者を恨んだり、復讐したり、加害する様な…

みんな受(感覚)の奴隷?

前回五蘊を学びましたが、それは今回の話をするためです。受というのは目耳鼻舌体心(これを六根とか六処入と言います)で感じたことから生じる感覚です。受にはそれを感じると喜ばしく思う「幸受」、痛みや苦みなどの感じると苦痛に思う「苦受」、壁に触っ…

五蘊

「自分」という執着を捨てることで苦が無くなるというのがブッダの教え(ブッダダンマ)だということをこれまでに見てきました。今回は何を「自分」と見ているかについてです。人間は色々なものを「自分のもの」とか「自分自身」と見ます。ゴータマブッダは…

欲望と正しい希望(正志、発心)

今回は欲望について少し詳しく見ていきたいと思います。何が欲望なのかを正しく知らなければ、欲を減らすと言っても難しいのです。悟った人でも食事をして、眠ります。これを見たら食欲と睡眠欲に支配されているじゃないか、という批判が当然考えられます。…

身勝手を減らす実践方法

ブッダの教えは聞いただけで効果を得ることは普通は中々難しいと思います。しかしブッダに直接教えを聞いた人はその場で悟りに到った人も結構居た様ですので、もしかしたら智慧の高い人だと前回までの話で何らかの悟りを得たかもしれません。しかしこのブロ…

欲望と執着

仏教では欲望、執着をなくす教えがある、と言うのは聞いたことがある方が多いと思います。実際その通りで、欲望、執着が完全に無くなればその人は最終解脱した阿羅漢(アラハン)です。欲望、執着は人の内部の苦の原因です。苦には外部の原因もあるので、苦は…

無我(その2)

前回「自分」とは何なのかと言う問題を考えてみました。「自分」と思っているこの心と身体は、無常のものなので時々刻々変化しています。今心で何かしたいと思っていても、少ししたらすぐその気持ちは変わります。例えばすごく喉が渇いたと思って水を飲んで…

無我(その1)

今回は三相の最後、無我について見てみます。まだたった数回ですが、そろそろ難しくなって来たのではないでしょうか。「理屈では何となくわかるけど、納得できない。」「どうも騙されているような気がする。生きていて楽しいこともある。」と思う人は多いの…

苦(その2)

生老病死を超えたと言う事はブッダは肉体が永遠に生きる方法を見つけたと言う事でしょうか。ブッダならその気になれば可能だったのかもしれませんが、そうではありません。実際にゴータマブッダの肉体(五蘊)は亡くなりました。しかし、ブッダの教えによっ…

苦(その1)

前回は無常について見てみました。もう少し詳しく見ることが出来るのですが、まずは三相の全体を掴むために次に進みましょう。今回は無常、苦、無我の三相のうちの苦について見てみます。 皆さんがこれまで生きてきた経験上で、おそらく一日中何ら不快な事が…

無常

ブッダの教えは色々ありますが、まず最初に三相(無常、苦、無我)を学びましょう。今回はこの三相のうち、この世の有り様を示す無常についてです。この無常はブッダが生まれるきっかけになったとも言えます。 人は生まれたときから必ず変化し続けていて、若く…

悟るまで

シッダルタ王子は季節に応じた三つの城を作ってもらったりと、とにかく手厚く遇されて育てられた様です。 しかし、王子は誰でも必ず老い、病み、死ぬことを見て、この世が苦しみに満ちている事を知ります。それを何とかしたいと切実に考えた王子は、ラーフラ…

初めての仏教

ブッダ(Buddha)と言う名前が日本で認知され始めたのは手塚治虫のマンガあたりからなのでしょうか。ブッダは「目覚めた人」と言う意味で、生きる上での苦と,苦の原因と,苦の消滅と,苦の消滅の方法を悟った人のことです。ブッダは一般的にはシャキャ(釈迦…