一から学ぶブッダの教え-生きている人の苦を減らす-

全く何も知らないところからブッダの説いた苦を減らす教えを学んでいくブログです。

十二縁起の形で見る苦の集と滅

 喜びの受を凄く欲しがること、つまり渇望が苦の原因です。渇望してもし喜びの受を享受できると満足の威力でまた渇望します。これはずっと繰り返され、繰り返すほどに症状は酷くなります。お金持ちほどお金に貪欲になる様なものです。今回は苦の原因と消滅の様相を以前述べた十二縁起の形で見てみます。

 つまり、以前縁起で説明したように 無明が縁で行が生じ、 行が縁で識が生じ、 識が縁で名形が生じ、 名形が縁で六処入が生じ、 六処入が縁で触が生じ、 触が縁で受が生じ、 受が縁で渇望が生じ、 渇望が縁で執着が生じ、 執着が縁で界(有)が生じ、 界が縁で生が生じ、 生が縁で老死、その他あらゆる苦の山が生じます。 これが苦の発生の仕組み、苦の原因です。

逆に見れば、 無明が消滅すれば行は生じず、 行が消滅すれば識は生じず、 識が消滅すれば名形は生じず、 名形が消滅すれば六処入は生じず、 六処入が消滅すれば触は生じず、 触が消滅すれば受は生じず、 受が消滅すれば渇望は生じず、 渇望が消滅すれば執着は生じず、 執着が消滅すれば界(有)は生じず、 界が消滅すれば生は生じず、 生が消滅すれば苦の山は生じません。

 これが苦の消滅の様子です。