一から学ぶブッダの教え-生きている人の苦を減らす-

全く何も知らないところからブッダの説いた苦を減らす教えを学んでいくブログです。

初めての仏教

 ブッダ(Buddha)と言う名前が日本で認知され始めたのは手塚治虫のマンガあたりからなのでしょうか。ブッダは「目覚めた人」と言う意味で、生きる上での苦と,苦の原因と,苦の消滅と,苦の消滅の方法を悟った人のことです。ブッダは一般的にはシャキャ(釈迦)族のゴータマ・シッダルタ個人を指しますが、悟った人は亜羅漢(アラハン)で、過程に差がありますが中身はブッダと同じです。ブッダは教えを乞わず自力で亜羅漢になった人、と言う区別がされるようです。
 ネパールにあったとされるカピラバストゥ城を治めていたシュットーダナ王の息子であるゴータマ・シッダルタ王子が自力でブッダになったのが、我々の認知する歴史上では最初とされています。 しかし、ブッダになった人はもうゴータマ・シッダルタと完璧に同じではないのです。日本で幼名が竹千代だった人が、成人して松平元信(後の家康)になったら誰も彼を竹千代と呼ばないのと似たようなものです。ですからブッダはブッダあるいはブッダを意味する敬称(正自覚者、最終解脱者、スガタ、天人師、アラハンキーナーサバなど)で呼ぶべきでしょう。*1
 ブッダは何に目覚めた、何を悟ったのでしょうか。このブログでは全く何も知らない人が順を追っていける様に、しかし詳しく正確にブッダが悟った教えを説明して行こうと思います。本ブログでは理解のしやすさのためにブッダに対する敬称を省略することを初めにお断りさせて頂きます。

*1:しかし、仏教で大切なのは考え方、つまり物の見方です。ブッダと言う呼び方に馴染めなければ、「お釈迦様」でもとりあえず結構です。